「変化」は自分の中からしか起こせない(インサイド・アウト)
「インサイド・アウト」とは自分の内側(考え方、人格など)を変えることから、取り組み始めるアプローチのことです。
良い夫婦関係を得たいなら、まず「良い伴侶」になる。子どもに良い子に育ってほしいなら、まず「良い親」になる。仕事で認められたければ、まず「良い従業員」になる。
第1の習慣「主体的である」
自分の身の回りの事象はすべて、2つの輪で描いた絵の中に分類できます。
外側の輪を「関心の輪」といい、自分が関心を持つすべてのことが入ります。
内側の輪を「影響の輪」といい、その中でも「自らがコントロールできること」が入ります。
「関心の輪」には「他人の発言・行動」「人からの評価」「世間体」「過去の出来事」「天気」などが入ります。
「影響の輪」には「自分自身の発言・行動」「自分の考え・態度」「未来のこと」などが入ります。
反応的な人は「関心の輪」に集中してしまいますが、主体的な人は「影響の輪」に集中することで、ポジティブなエネルギーを持つことができます。
つまり
→主体的に生きる=自分のコントロールできることだけに関心を持つ
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」
「自分の葬儀」を想像して「人生の目的」を考える
→終わりを思い描く効果的な方法は、自分の信条や理念を表した「ミッション・ステートメント」を定めて、人生の指針にすることです。
配偶者、お金、もの、いずれも目的の中心にはなり得ない。中心はあくまでも「原則」となる。
第3の習慣「最優先事項を優先する」
「第Ⅱ領域」を重視する
=緊急度は低いが重要度の高いタスク、つまり長期的に重要なタスクを重視
急度も重要度も低い「第Ⅳ領域」(暇つぶし、待ち時間など)は、意志をもって極限まで減らします。(理由は簡単、重要でないからです)
→「第Ⅱ領域」の時間を確保する
第6の習慣「シナジーを創り出す」
シナジーとは相乗効果のこと
「違いこそ価値」であると認める
→「二人の人が同じ意見を持っているとすれば、そのうちのひとりは余分である。」
→「第3の案」を探す
相違点がある場面でも、仏教でいうところの「中道」(妥協ではない、三角形の頂点のような高い次元の選択)を探ることができます。
「矛盾の止揚」と言われている弁証法的手法にも通じる考え方です。
まとめ
- 人を変えることはできない。制御できる範疇のことだけに集中し、問題点があれば自分が変わろう。
- 死を意識し、逆算的に人生の計画を立てる
- →その上で浮上した再優先事項に時間を裂こう
- 違いは価値である。弁証法的に考えよう
有効ポイント:
- 負の感情を抱いた時。
- 違いが生じた時。
- 人生について考え直す時
#読書録