-
結局重要なのは記憶
- 谷川俊太郎が詩と自己の同一化を説き, 暗唱の重要性を書いていたが (詩の誕生), 思考にも同様のことが言える
- 夏目漱石が寺田寅彦へ「扇のかなめのような集注点を指摘し描写して、それから放散する連想の世界を暗示するものである。」と言ったように, 結局のところ, 連想というのは思考を支える重要な作用である以上, 記憶の重要性は言うまでもない
-
凡人理系学部生の我々は何をすべきなのか (拙作)
「思考」とは, 端的に言えば何らかの記号体系による概念操作である. 記号というのは大抵なんでも良い. 視覚的なものであれ, 音素的なものであれ, 心理に展開されるものであれ, なんであれだ. (記号論においてパースがSmiosisと呼ぶものをイメージすれば良い. 顕在性の強いシニフィアン↔シニフィエの無数の連鎖作用とでもいえば良いのだろうか. Smiosis自体の真偽はともかく, 各個人の持つ「心理的視覚性を持てる」記号操作のことだ. )